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2005.11.28 Monday

齋藤秀雄:シャコンヌ

父から齋藤秀雄没後30年のDVDを借り、そのドキュメンタリーを見た上で、齋藤秀雄の教育の一環であったシャコンヌ(J.S.Bach 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ2番から)の管弦楽編曲を聴いた。(Amazon.co.jp)

純粋に、カッコイイ!と思った。そして見入った。

無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータは演奏技術上スキがほぼないため、実はここのところ聴くのを避けていた。
疲れる〜とか言ってw

しかし、管弦楽に直せば別に聴く方にも力みはない。楽に素直に曲を聴ける

しばらくは、楽譜と比べたり、通常の演奏と比べたりして単純に編曲を見守り、そしてこの曲のスゴさ、バッハの凄さを静に感じた。

それから1週間たった。そうして今日またこのDVDの演奏を聴き、思うところがあった。

改めて、いつも聞いてるCD、シェリングの演奏を聴いた。
なにしろ齋藤秀雄の編曲は元来、単純に演奏上のテクニックを練習するためのものであったのだから、この曲の大きさに触れるのに必要なわけではない。

一挺のヴァイオリンで宇宙を描くというなら
そして私達を空へ導くのは残された楽譜だけなのなら
今この瞬間 私にとって音楽作りとは ただ真摯であること

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